WordPressを導入するためには、ドメインとWWWサーバーが必要となります。ドメインとはインターネット上の住所で、WWWサーバーとはインターネットに接続され、ファイルをアップロードしたり、Webサイトを公開したりすることのできるコンピュータのことを指します。
ドメインとは
ドメインとは、インターネット上の住所であるIPアドレスに紐付けされたWebサイトの名称のことを指します。ビルウイングのドメインは、『builwing.com』となります。このドメインが、WebサイトのURLの元になり、『http://www.builwing.com』という形で、このサイトにたどり着くことができます。レンタルサーバーの中には、独自にドメインを取得せずに、用意されたサブドメインを利用することができる場合も多いです。しかし、サブドメインの場合はレンタルサーバーの引っ越しなどでURLが変わってしまいますので、せっかく確保したお客様(リピーター)を手放す可能性もあります。最近では安価なドメインもありますので、独自ドメイン取得をお奨めします。
WWWサーバーとは
WWWサーバーとは、WordPressというアプリケーションを設置するWebスペースです。サーバーは、事務所や自宅などで独自に用意することもできますが、様々な設定やセキュリティ面を考慮するとレンタルサーバーを利用することをお奨めします。レンタルサーバーを選ぶポイントはいろいろありますが、最も重要なのは『WordPressがきちんと動作するか?』ということです。レンタルサーバーを選ぶ上で必要な条件を列記してみます。
PHPのバージョンは5.3以上
PHPとは、ハイパーテキストプロセッサーといい、動的にHTMLデータを生成することにより、動的なWebページを実現することを目的としたプログラム言語の名称です。WordPressもこのPHPで作成されています。WordPress3.1以下のバージョンならPHPバージョンは4.3以上であれば、動くことは動きますが、最新のWordPress3.2.1はPHPのバージョンが5.3以上ないと動きませんので、これからレンタルサーバーをお借りするのでしたら、PHPのバージョンは5.3以上であることを必須条件とした方がいいと思います。
MySQLのバージョンは5.0.15以上
MySQL(マイエスキューエル)は、SQL言語で操作するRDBMS(リレーショナルデータベース管理システム)で、世界でも最も普及しているオープンソースデータベースです。元々は、スウェーデンの単一企業『MySQL AB』によって保持されていましたが、2008年2月にサン・マイクロシステムズに買収され、その後、2010年1月には、データベース最大手の『Oracle』に買収されています。MySQLのバージョンもWordPress3.1以下のバージョンなら、MySQL4.1.2以上あれば大丈夫ですが、せっかくWordPress3.2もリリースされていますので、バージョン5.0.15以上を必須条件とした方がいいと思います。
設置できるデータベース数
さらにレンタルサーバーを選ぶ上で重要になってくるのが、データベースの数です。設置できるMySQLの数も必ず確認するようにしてください。WordPressは1つのデータベースに対して1つしか設置できません。もし『趣味用、ビジネス用など、いくつものサイトをWordPressで作成する可能性があるのでしたら、レンタルサーバーに設置できるMySQLの数は最低5つ以上あるレンタルサーバーをお奨めします。
文字コードは『UTF-8』
WordPressはMySQLの文字コードを『UTF-8』をデフォルトで指定していますので、MySQLの文字コードが『EUC-JP』や『Shift_JIS』の場合、文字化けが起こる可能性がありますので十分に注意してください。PHPファイルを変更すれば対応は可能ですが、できれば文字コードはデフォルトで『UTF-8』を指定するようにしてください。
以上、WordPressを導入するための環境についてまとめてみました。